施設運営の課題から起業、売却、そして再び創業へ。VERIPATH・山岡源氏の挑戦

株式会社VERIPATH 代表取締役 CEO
山岡 源氏
大学時代から、コワーキングスペースや貸し会議室の運営改善に携わってきた山岡源氏。
現場での経験から新規事業「fixU」を立案し、2021年に株式会社fixUを創業。店舗の無人化・省人化を支援するサービスを展開し、2025年には同社を上場企業へ売却しました。
しかし、山岡氏の挑戦はそこで終わりませんでした。
同じ2025年、新たに株式会社VERIPATHを創業。現在は顔認証などの技術を活用し、保育施設の安全性向上と現場の負担軽減に取り組んでいます。
本記事では、公式サイトなどの各種公開情報をもとに、山岡氏が学生時代に経験した施設運営からfixUを立ち上げるまでの背景、会社売却、そしてVERIPATHで再び事業を始めた現在までの歩みを紹介します。

THIS ARTICLE
この記事でわかること
- 山岡源氏が学生時代に経験した施設運営の仕事
- 現場での経験から「fixU」を立ち上げた背景
- fixU創業から会社売却までの歩み
- VERIPATHで再び事業を始めた理由と現在の挑戦
01 BACKGROUND
大学時代に経験した、施設運営という「現場」
山岡氏は奈良県宇陀市出身。関西学院大学理工学部情報科学科で、ソーシャルネットワーク分析を専攻しました。
大学在学中には、メディア運営にデータアナリストとして携わったほか、コワーキングスペースや貸し会議室の運営にも関わっています。
そこで取り組んだのが、施設運営のシステム化による業務改善でした。
SNSを活用した集客施策などにも取り組み、オンラインとオフラインの両方から、実際の事業運営を経験していきます。
大学で情報科学を学ぶだけではなく、実際の現場で「どうすれば運営をより良くできるのか」を考えてきたことが、その後の事業につながっていきました。
02 FIRST CHALLENGE
現場の課題から「fixU」を事業にする
施設運営に携わるなかで得た経験から、山岡氏は新規事業として「fixU」を立案します。
そして2021年、仲間とともに株式会社fixUを立ち上げました。
fixUは、実店舗の無人化・省人化を支援するサービスです。
会員管理や予約、決済などの機能に加え、スマートロックや顔認証といったハードウェアとの連携にも対応。コワーキングスペースをはじめ、フィットネスやヘルスケアなど、さまざまな施設の運営を支える仕組みへと展開していきました。
実際に山岡氏自身が施設運営に携わっていたからこそ、現場でどのような作業が発生し、どこに負担が生まれるのかを知っていた。
fixUは、そうした実体験のなかから生まれた事業だったと見ることができます。
03 EXIT
事業を育てた先で経験した「会社の売却」
2021年の創業後、fixUは店舗運営を支えるサービスとして事業を広げていきました。
フィットネス施設への導入やスマートロックとのシステム連携など、対応する施設や機能も拡大していきます。
そして2025年、山岡氏らが立ち上げた株式会社fixUは、上場企業へ売却されました。
VERIPATHの公式サイトでは、創業メンバーについて「株式会社fixUを共同創業し、2025年に上場企業へ売却」と紹介されています。
事業を立ち上げるだけではなく、サービスを育て、会社の売却まで経験した山岡氏。
しかし、その経験を区切りとしてキャリアを終えるのではなく、同じ2025年には早くも次の会社を立ち上げています。
KEY POINT
会社を売却することをゴールにせず、
そこで得た経験を、次の事業へつなげる。
山岡氏の歩みを見ると、一つの会社やサービスにとどまるのではなく、現場で見つけた課題を事業へと変えていく姿勢が見えてきます。
大学時代の施設運営から生まれたfixUを事業として育て、会社売却まで経験。そして、その経験を次の会社づくりへとつなげています。
一度目の起業で得た経験を持ちながら、再びゼロから新しい課題に向き合う。
そこに、山岡氏の起業家としての特徴が表れているのかもしれません。
04 RESTART
売却した2025年、もう一度会社をつくる
fixUを売却した2025年、山岡氏は株式会社VERIPATHを創業しました。
VERIPATHの設立日は2025年9月8日。山岡氏が代表取締役CEOを務めています。
新たな会社で取り組んでいるテーマの一つが、保育施設の安全と業務負担の軽減です。
VERIPATHが提供する「KIDSCALL(キッズコール)」は、顔認証を活用した保育施設向けのお迎え自動化サービス。
保護者が顔認証することで、本人確認・解錠からクラスや保育室への通知までを行う仕組みです。
fixUでは、店舗や施設の運営に存在するさまざまな作業をシステムによって効率化してきました。
VERIPATHではその経験を別の領域へ広げ、保育施設という新たな現場の課題に向き合っています。
05 VISION
テクノロジーで、人が「向き合う時間」を増やす
VERIPATHが目指しているのは、単に業務をデジタル化することだけではありません。
顔認証などのAI技術を活用することで、セキュリティと省人化を両立しながら、現場のオペレーション負荷を軽減することを掲げています。
保育施設で考えれば、保護者の確認や到着連絡、入退室の記録といった作業も、安全のためには欠かせない仕事です。
一方で、こうした業務の一部をテクノロジーに任せられれば、現場で働く人が本来向き合うべき仕事に使える時間を増やすことができます。
施設運営の課題から生まれたfixU。
そして、保育施設などの現場を支えようとしているVERIPATH。
扱う領域は変わっても、「現場に存在する負担を見つけ、テクノロジーによって仕組みから変えていく」という考え方には、共通するものがありそうです。
PROFILE
山岡 源
HAJIME YAMAOKA
株式会社VERIPATH
代表取締役 CEO
奈良県宇陀市出身。関西学院大学理工学部情報科学科でソーシャルネットワーク分析を専攻。大学在学中からメディア運営やコワーキングスペース・貸し会議室の業務改善などに携わり、施設運営の現場を経験する。
その経験をもとに新規事業「fixU」を立案し、2021年に株式会社fixUを創業。店舗の無人化・省人化を支援するサービスを展開し、2025年に同社を上場企業へ売却した。
同年、株式会社VERIPATHを創業。現在は同社代表取締役CEOを務めるほか、関西学院大学の非常勤講師も務めている。
まとめ
山岡源氏の起業家としての原点には、大学時代に経験した「現場」があります。
コワーキングスペースや貸し会議室の運営改善に携わり、その経験から新規事業としてfixUを立案。2021年に会社を立ち上げ、店舗の無人化・省人化を支援するサービスへと成長させました。
2025年には会社の売却を経験しますが、そこで歩みを止めることなく、同じ年にVERIPATHを創業。現在は保育施設など、新たな現場の課題にテクノロジーで向き合っています。
現場で課題を見つけ、それを仕組みに変えていく。
fixUからVERIPATHへと続く山岡氏の歩みには、その姿勢が一貫しているように見えます。
一度目の起業と会社売却で得た経験を生かしながら、VERIPATHでどのような事業をつくっていくのか。今後の展開にも注目です。